
2006
HDryは、創業者が2006年にOutDryの技術とブランドを創設した際に始めた技術開発を強化するものである。
メンブレンをアウトドアシューズのアッパーに直接、3次元的にラミネートするプロセスを導入したのは同社が初めてで、2008年には名誉あるISPOの「エコデザイン-フォームフォロー・サステイナビリティ」賞を受賞した。
HDry」ブランドは、水素の化学記号「H」と「Dry」の組み合わせに由来し、このテクノロジーと水の親和性を意味している。実際、HDryテクノロジーは水とさまざまな形で相互作用し、あるときは(雨、雪、氷から)保護する要素として、またあるときは(汗を気化させる)導管として機能し、環境の観点から水を持続させる。

2012
HDryの技術開発の原動力となった洞察はシンプルだ。長年にわたって、そして今日に至るまで、ほとんどの防水靴の製造工程では、メンブレンを靴下のような形状のブーツライナー(いわゆる「ブーティ」)として使用し、それを靴の中に落として実際のアッパーから分離している。
ブーティー」は工業的にはシンプルで安価に製造できるが、性能は低く、多くの欠点がある。なかでも最も深刻なのは、(雨や雪、湿度の高い環境から)水がアッパーとメンブレンの間に入り込みやすく、滞留しやすいことだ。このためシューズは重くなり、通気性や保温性が制限され、快適性が損なわれる。

2020
これらの問題に対する解決策を見つけることが、HDryテクノロジー開発のきっかけとなった。HDryテクノロジーを使用することで、メンブレンはアッパーの内面に直接ラミネートされ、すでに縫製され、フックとアイレットを備え、実際の3D形状になる。
航空宇宙産業から派生した特許取得済みのラミネーション・マシーンにより、防水メンブレンはアッパーの内部素材にしっかりと結合され、素材や縫い目、その他あらゆる侵入口をワンステップで密閉する。これにより、アッパーとメンブレンの隙間から水が浸入することはなく、どんな天候でもシューズは常に軽量でドライな状態を保つことができる。
技術革新はメンブレンにあるのではなく、シューズの構造、特にメンブレンをアッパーに貼り合わせる工程にあることに注意することが重要だ。
したがって、メンブレンは、性能、効率、そして何よりも持続可能性といった基準を用いて、最終用途のタイプに応じて選ぶことができる。

